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犬の前立腺膿腫
犬の前立腺膿腫はこんな病気(わんちゃんの状態)
オス犬にのみにある生殖器である前立腺が化膿して膿が溜まってしまう病気です。
前立腺炎が細菌に感染して化膿したその膿が尿道から体外へ排出されずに溜まってしまい、前立腺が肥大化します。それが前立腺膿瘍です。
膀胱炎を併発しているケースが多く、おしっこの回数が普段より増えます。
肥大した前立腺のせいで排尿や排便が難しくなる事があるので、おしっこの出方が悪くなったり、尿の色が濃くなる・尿がにごるなどの症状が出ます。ポタポタとおしっこをたらしたままの状態になる事や、おしっこの姿勢のまま動かなくなる事もあるので見逃さない事が大切です。
重症になると血尿が出る・発熱する・下腹部を痛がる・食欲が落ちるといった症状も見られるようになります。
膿瘍の大きさは犬種や年齢により異なりますが、ホルモンバランスも病に影響を及ぼしています。
放置すると膀胱炎から腎臓炎を起こして尿毒症へと進行して行きます。
去勢していないオス犬が6~7歳を超えると発症しやすくなります。
犬の前立腺膿腫の治し方
細菌の抑制効果の高い抗生物質の投与による投薬治療があります。
病状が重い場合には前立腺摘出手術を行ったり、前立腺に穴をあけて膿を取り出す手術を行う事もあります。しかし進行してしまった症状には完全な治療が難しいのが現状です。どちらもリスクが高い事を考えて治療を進める必要があります。
完全な予防をできるとは断言できませんが、去勢手術は有効な予防法です。
普段から犬の様子をよく見て飼い主が気を配り、原因になりそうな事を取り除いたり症状が現れたら速やかに獣医師の診断を受けて治療する事が大切です。